針尾送信所無線塔。佐世保市の針尾島にある廃墟塔は行く価値あり!

旅・ドライブ

長崎県佐世保市と西海市(さいかいし)を結ぶ国道202号線をレンタカーで走っていると、3本の不気味な塔が目に飛び込んできました。

煙突?塔?

国道沿いの西海橋公園無料駐車場に入ると謎が解けました。

2013年に国の重要文化財に指定された「旧佐世保無線電信所(針尾送信所)施設」。
1922年(大正11年)、当時のコンクリート技術の粋を集め約4年の歳月と総工費155万円(現在の価値で約250億円)をかけて建設された電波塔で太平洋戦争の口火を切った極秘電文「ニイタカヤマノボレ1208」はこの送信所から送信されたとも言われているようです。

※何らかの送信はされたようですが、真珠湾攻撃部隊に向けて送信したのは、千葉県船橋市の船橋送信所(艦船向けの短波と中波)と愛知県依佐美村の依佐美送信所(潜水艦向けの超長波)

 

2013年に重要文化財に指定されてからはボランティアによる無線塔の見学案内が行われているとのことで立ち寄ってみました。

駐車場に車を停めて見学受付に顔を出す。

ボランティアのおじさん、おばさんが明るく迎えてくれたので、あれこれ聞こうと思いましたが、ついたのが12:50頃、13:00まで休憩はしっかりとります的な対応でご自由に見て回ってくださいねと言われました。

電柱と見比べるとわかると思いますが、とにかくデカイ!

高さは1号塔、2号塔の2本が135m、3号塔が137m。直径は約12m、コンクリートの厚さは76cm。

 

風に煽られた雨粒が、時折吹き付けるような天気だったので、雰囲気的にも不気味さが増す。

塔の内部には入ることができます。

内部はケーブルの巻き上げ機がそのまま放置されている以外はガラーンとしています。

無線送信所なので当然なのかもしれないが、上を見上げると内部はさっぱりしています。上へ向かう梯子がついているのですが、果てしなくて気が遠くなる。

蔦に支配されている針尾送信所電信室。右側には現役で使用している施設があります。

他に観光客もいないので、風の音だけが響いていてなかなか雰囲気あります。ザ・廃墟的な雰囲気。施設の中を覗くとガラーンとしていました。

 

帰りがけに受付の方に3本の塔がよく見える場所がないか尋ねたのですが、「ととの宿の上」(魚魚の宿)とあんまりよくわからない説明のみで近くに行ったらまた聞けばわかりますよ、と面倒くさそうな説明(苦笑)

西海橋公園らしいとわかったので向かいましたが、最初は反対側についてしまいミステイク!

「西海の丘展望台」というところがポスター等にも使われる写真が撮られるスポットのようです。

西海の丘展望台からは、小さい灯台と3本の塔がよく見えます。天気が悪いのが残念至極。

左の綺麗な道路が「西海パールライン(有料道路)の新西海橋」、奥の道路が「国道202号線の西海橋」。

遠くから見ても、近くで見ても良い廃墟塔は一見の価値ありです!


「旧佐世保無線電信所(針尾送信所)」

 


「西海の丘展望台」

 

 

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