日本一の砂丘はどこ?それは鳥取砂丘の30倍の面積を誇る幻の砂丘!

尻労浜1 旅・ドライブ

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砂丘と聞いて真っ先に思い浮かぶのは?

「砂丘」と聞いて真っ先にどこが思い浮かぶでしょうか?

鳥取砂丘という人が多いのではないでしょうか。

鳥取砂丘オアシス

日本海に面した東京ドーム116個分(545ha)の砂丘。高低差は一番大きい所で90mにもなる堂々としていて、時としてオアシスも出現し日本離れした風景を目にすることができる場所。

 

鳥取砂丘2

鳥取県が誇るすなば。「鳥取砂丘」には多くの観光客も訪れ、有名さでいったらダントツ日本一でしょう。

 

鳥取砂丘夜景

 

鳥取砂丘漁火

深夜は別の星に降り立ったような錯覚にも陥るほど。遠くには光る漁火も綺麗です。

 

鳥取砂丘足跡

風の姿もはっきりと砂に刻まれていて、思わず足跡をつけたくなります。

 

 

日本一の砂丘はどこでしょう?

青森県下北半島の東通村にある「猿ヶ森砂丘」です。その広さは、なんと鳥取砂丘の約30倍!東京ドーム3,208個(15,000ha)の面積。

北側の尻労(しつかり)から南側の小田野沢までの約17㎞の海岸線に広がっています。

 

日本一の砂丘なのに知られていない理由

知名度が低いのは、砂丘の大部分が防衛装備庁の下北試験場(弾道試験場)の敷地になっているため一般人の立ち入りが一切不可能だからです。

 

実際に行ってみた!

日本一なのに立ち入れないと聞くと、どうしても見てみたい、駄目ならせめて傍まで行ってみたいと思うのが人の性。

 

情報を仕入れる為、まずは東通村役場にTEL。

電話に出た担当の方はとても親切な方で、「防衛上の施設なので見られないんですよね」と。ここがもし防衛省の管轄になっていなければ、有名な観光地になっていたことでしょう。

担当者は続けて「砂丘というような丘にはなっていませんが、そこに続く砂浜には行けます」と若干申し訳なさそうになりながらも、「その砂浜に立ち、この先に日本一の大砂丘があるんだ~と想像して頂くことはできます」と浪漫たっぷりな返答。

でも、その方も行ったことはないそうです。(笑)

 

次に電話したのは防衛省。

施設見学会など合法的に中に入って見る機会がないものなのか尋ねる為です。

延々保留音を楽しんだ後、「こちらではわかりかねるので、直接施設に電話して聞いてください」と下北試験場の電話番号を教えて貰いました。

 

そして防衛装備庁下北試験場に直接電話です。

電話口の方は超淡々としていて、きっと「よくわからないメンドーな電話だな」と思っていたことでしょう。施設見学とかないのか尋ねたところ「ここは試験場なのでありません。今後もそういった予定は一切ありません」とほのかな希望の光も消灯です。

日本の防衛を支える弾薬試験や射撃実験を行っている重要な施設ですから当然ですよね。

 

そして決定的な一言です。

 

「先ほどから猿ヶ森砂丘と言われておりますが、そもそもこちらでは、猿ヶ森砂丘という認識は一切ありません、試験場です」。

周りの人達が猿ヶ森砂丘って、実は日本一の大砂丘だぜ!と思っていても、管轄の当事者は「そんなそもそも砂丘は存在しない」っていうスタンスです。

まさに幻の砂丘。

 

それでも東通村役場の方に教えて頂いた、尻労側の海岸に行って「猿ヶ森砂丘」に思いを馳せてみました。

尻労の浜へ

海岸へ続く道を歩いていくと。

 

尻労浜1

とっても綺麗な砂浜と海、空には雲が浮かんでおりました。

 

尻労浜3

岩屋ウインドパークが見えます。

 

尻労浜2

尻労の漁港は真ん中に見える岬の向こう側にあります。

 

猿ヶ森砂丘

そしてこの海岸をずっとずっと先が日本一の大砂丘「猿ヶ森砂丘」です。単なる砂浜ですが、この先には・・・と思いを馳せると、確かに浪漫を感じます。

見られるのは単なる「浜」ですが、空も海も砂浜もとっても綺麗で人も全くいませんでした。

わざわざ行くほどではありませんが、下北半島にドライブした際には立ち寄って浪漫に浸るのも一計です。

 

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