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長崎カステラを比較
長崎旅行をした際、お土産としてカステラを買って帰ることにしましたが、ついつい買いすぎて気付けば6店で購入してしまいました。
タイミングとは恐ろしいもので、旅行から帰ってから数日後に「和泉屋」のカステラを知人から頂くという幸運これ極まれり。
お店によって商品は違いますが、7店を食べ比べた結果どこがおすすめか、独断と偏見で決めてみました。※あくまでも個人的な見解です。
須崎屋
「須崎屋」は創業1867年、長崎県南部の南島原市の隠れた銘店。
文明堂総本店
「文明堂総本店」は創業1900年、カステラと言えば文明堂というくらい、歴史も味も認知度も兼ね揃えた老舗総本店。
松翁軒
「松翁軒(しょうおうけん)」は創業1681年の元祖カステラを謳う老舗。
匠寛堂
「匠寛堂(しょうかんどう)」は1985年設立、この中では最後発ですが皇室・宮家献上を売りにした「佳好帝良」。
福砂屋
「福砂屋」は創業1624年、カステラ本家を謳う老舗中の老舗。
岩永梅寿軒
「岩永梅寿軒」は創業1830年、本数限定幻のカステラ。
和泉屋
「和泉屋」は創業1956年、新進気鋭の銘店。
画像比較
右から「須崎屋」「文明堂総本店」「松翁軒」「匠寛堂」「福砂屋」「岩永梅寿軒」※和泉屋は数日後に頂いた為、並べた画像がなくてすみません!
おすすめはここ!
味を食べ比べてみると1位は「岩永梅軒」、2位は「福砂屋」です!
この2店は、「きめ細やかさ」「しっとり感」「もちもち感」「ふわっとした風味」「味の深み」が、他の5店とは明らかに差がありました。「和泉屋」「須崎屋」はちょっと上等とされる「五三焼カステラ」でしたが、それよりも美味しかったです。
※五三焼(ごさんやき)は、江戸時代、5つの味(全ての味)を凌駕するほど美味という「五味(ごみ)かすてら」の名で生まれたより贅沢なカステラは、明治になって「五三(ごさん)焼カステラ」と呼ばれるようになりました。
それは卵黄を増やして、その分、卵白を減らし、砂糖も増量して、生地のしっとり感をより濃くかもし出した長崎カステラの秀作松翁軒HPより引用
但し、岩永梅寿軒のカステラは手に入れるのが大変です。
予約注文しても半年くらい先になりますし、唯一すぐ買うことのできる店頭販売はあっという間に売り切れてしまいます。
私は、宿泊したのがたまたま出島の湯 ドーミーイン長崎というビジネスホテルで岩永梅寿軒に近く、しかもチェックアウトが11:00だったので荷物をホテルに置いたまま、試しに買いに行ってみようかなと突如思い立って開店10時少し前に並んで買えましたが、10:08には売り切れていました。(この日は、同じ方が何度も並んで買うことが許されていましたので、少し経ってから並んだ人は買えなかった人もいました)
「味」はもちろん、「希少性」という意味で、お土産には間違いなく喜ばれると思いますが、旅先でわざわざ並んでまで買うというのもそうそうできないですよね。
そういう事情も全て含めると「福砂屋」が現実的には一番妥当かなと思います。
ちなみにこの2店以外を順位付けしてみると、3位「須崎屋」、4位「和泉屋」、5位「松翁軒」、6位「文明堂総本店」、7位「匠寛堂」でした。※文明堂総本店はカット包装タイプ、匠寛堂は抹茶味と単純比較はできませんが。
食べ比べてみなかったら私自身は絶対に「カステラ美味しいよねー」「どこも美味しいよねー」と違いに気付かなかったと思いますが、こうやって食べ比べてみてその差が実感できました。
最後に、ちょっとだけ気になってしまったのは「匠寛堂」。最後発の追いつき追い越せ策なのかもしれませんが、しきりと皇室・宮家献上(既に廃止されている御用達ははない)を売りにし、「佳好帝良」って四露死苦的な独自の当て字を使ったりしていますが、期待感膨らむ中で実際の味を他店とともに比べてみると、少し残念だなと思ってしまいました。
おまけ
どうせなら本場長崎にてカステラを食べようと、松翁軒の本店2階にある「喫茶セヴィリヤ」にも立ち寄りカステラセットを頂きました。
カステラセットの後は、サービスでお茶と「セヴィリヤボーロ」を出してくれました。
カステラを買う時は試食せてくれるところが多く、ここ松翁軒もそうでしたので、わざわざ喫茶に入るほどではないかもしれませんが、本場長崎で異国情緒溢れる店内をのんびり楽しみながらカステラを味わうのも、旅の思い出となって良かったです。
コメント
カステラって実はもっとたくさんお店があって、他に有名所だけでも偉人堂さんやみかど本舗さんなどなど、全て食べ比べるのが大変なくらいあるので、よかったら他の店も第2弾で見てみたいです。