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神奈川県小田原市にある一本桜、長興山紹太寺のしだれ桜

頬をなでるように咲き誇る枝垂れ桜(長興山紹太寺) 桜浪漫
神奈川県小田原市・長興山紹太寺のしだれ桜

古都鎌倉を擁する神奈川県。桜の見所、名所としては数々ありますが、実は一本桜の古木というのはそんなにないんですよね。鎌倉幕府の歴史という重みを感じるとたくさんあっても良さそうな気もしますが。

その神奈川県が誇る一本桜として有名なのが、小田原市入生田にある長興山紹太寺のしだれ桜。

ところで「入生田」って読めます??

私は最初読めませんでした。箱根登山鉄道の駅は「いりうだ」で、近くの箱根登山バスや伊豆箱根バスの停留所の読み方は「いりゅうだ」と読みます。

ちなみに住所としては「いりゅうだ」に軍配が上がります。(笑)

面白い地名ですよね。昔々は入り江だったとか、谷に入り込むように水田が広がっていたからとか所説あるようです。

そんな「入生田(いりうだ)駅」から徒歩で約20分、結構な坂道を堪能した先にしだれ桜は咲いています。

長興山紹太寺のしだれ桜1

樹齢約350年、江戸時代に小田原城主だった稲葉正則氏が菩提寺の紹太寺を建立したさいに植えたものと伝えられています。

長興山紹太寺のしだれ桜2

見る角度によって迫力が全然違いますよね。正面から見ると、鳥が羽を広げ飛び立ちそうです。

長興山紹太寺のしだれ桜3

下から仰ぎ見るとやっぱりしだれ桜って迫力あります。

長興山紹太寺のしだれ桜4

一番オーソドックスなこのアングル、仮眠をとる丹頂の姿のようにも見えます。この桜、全体の形としては一方向に大きく伸びているのが特徴的で、見栄えするしだれ桜です。

長興山紹太寺のしだれ桜

項目内容
名称長興山紹太寺(ちょうこうざんしょうたいじ)のしだれ桜
桜の種類エドヒガンの変種
樹齢約350年
オススメ度(5段階)★★★
一言相模小田原藩第2代藩主、稲葉美濃守正則が植栽したとも語り継がれる桜で江戸時代当時の呼び名は『櫻珞櫻』(ようらくざくら)。(※ようらくとは、仏像や寺院、お仏壇を飾る荘厳具)
※桜までは延々と坂を登っていく
※近年樹勢の衰えが目立ってきているようです。
例年の見頃3月下旬
撮影日2006年4月1日
所在地神奈川県小田原市入生田
アクセス箱根登山線入生田駅から徒歩約20分
駐車場/トイレ駐車場無・トイレ有
参考URLhttps://www.choukouzan.com/

『坂の上の春』

息が切れそうな坂道を、ただひたすらに登る。
じんわり背中に汗がにじみ、額に陽射しが照りつける。
途中で振り返れば、町並みが小さくなるほどの高さ。
けれど、もう少し──。

最後の一歩を踏み出した瞬間、視界がふわりと桜色に染まった。
満開の桜が空を覆い、風に舞う花びらが光をはじいてきらめく。
あまりの美しさに、汗も疲れも消えていた。
ただただ、見とれていた。

心に吹き抜ける風が、こんなにも爽やかだなんて。
春は、坂の上で待っていたのだ。

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