海底散歩、川崎港海底トンネル人道を歩く

川崎港海底トンネル人道1

川崎港海底トンネルとは、神奈川県川崎市川崎区にある千鳥町と東扇島を結ぶトンネルで、自動車用の上下線の間には、なんと歩行者専用のトンネルがあります。

歩いて渡れる海底トンネルは、ここ川崎港海底トンネル人道と関門トンネル人道くらいです。

日本一の長さ、約1,200mを誇る海底トンネル人道、前から興味があったので、実際に行ってみました。自動車用の出入り口とは異なり、ちどり公園と扇島北公園の一角にそれぞれ出入り口があります。

東扇島公園案内図

私は首都高速湾岸線の東扇島ICから向かいました。

東扇島北公園案内図

東扇島の中にはいくつか公園があるのですが、ここ東扇島北公園はこじんまりとした公園で人っ子一人、猫一匹見当たりません。

川崎漁業ゆかりの地碑

公園に「川崎漁業ゆかりの地」碑なるものを発見。
明治時代からこの辺りは「大師の海」と呼ばれ漁が盛んだったそうで、ここの海苔は「大師のり」として全国的にも有名だったとか。それが昭和48(1973)年の大規模な埋立てで漁場が失われ、川崎の漁業は約100年の歴史に幕を閉じたそうです。

今ではすっかり工業地帯の人工島、見る影もないです。

川崎港海底トンネル換気所

この建物は「川崎港海底トンネル換気所」です。左下に人道への入口があります。

ちなみに、ちどり公園側にも同じような「川崎港海底トンネル千鳥町換気所」があり、その脇につながっています。

川崎港海底トンネル人道2

少し不気味な年季の入った入口、夜は半透明な怪しい人影が出入りしてそうですよね。

川崎港海底トンネル人道3

自転車を押して通るためのスロープが左右についていますが、これまた使い古された感満載。

川崎港海底トンネル人道4

階段を下りて左に曲がると自動ドアがありました。気圧を保って車道から排気ガスが入らない安心設計です。「人道内は24時間カメラがバッチリ監視してまっせ!」とこれまた安心設計。

ここの監視カメラには、映ってはイケナイ影まで絶対映ってそう。。。

川崎港海底トンネル人道5

自動ドアを通ると一気に下に降りる階段があります。いよいよ海底へGO!

トンネル内は「ここは歩行者専用通路です、自転車は降りて通行してください」という機械の放送が無機質に延々と流れていて、かなり不気味です。

川崎港海底トンネル人道6

壁を隔てた両側が自動車用の道路になっているので、「一酸化炭素検出装置」なるものが設置されています。排ガスが充満したら気付かずにバタっといってしまいますからね。

自動車用のトンネル内で事故などが起きた場合の避難通路の役目も担っています。

川崎港海底トンネル人道7

東扇島に行っていたサイクリングの帰りでしょうか、「ここは歩行者専用通路です~」という無機質な放送の中を自転車がシャーっと走り抜けます。

川崎港海底トンネル人道インターホン

何かあった場合の為に、インターホンまでしっかり備え付けられています。

川崎港海底トンネル人道避難扉

所々に避難扉がついています。
東扇島出口、千鳥町出口までの距離が貼られているのですが、この上下の写真をよく見ると、合計の距離が合わないイリュージョンです。

川崎港海底トンネル人道避難扉2

川崎港海底トンネル人道8

第一村人ならぬ第一第二歩行者発見!自分も歩いているので人のことは言えないですが、まさか歩いている人がいるとは、、、この後、この人達はスゥッと消えたりはしてないですよ。

川崎港海底トンネル人道9

「自転車は降りてください」と書いてあっても、やっぱりシャーっと軽快に走っています。

川崎港海底トンネル人道10

ちどり公園側の出入口にたどり着きました。のんびり歩いて15分くらいです。

川崎港海底トンネル人道11

川崎港海底トンネル歩行者通行案内図

とても不気味不思議なトンネルでした。
年季が入っているので、水が染みたりしてこないよね?なんて思ったりもしましたが、2008年には実際に一部冠水したらしいですね。(苦笑)

単なるトンネル、果てしなく続くように見えるトンネル、これが海底なんだなと思いながらてくてく歩くだけで何気に浪漫を感じる川崎港海底トンネル人道でした。

スポンサーリンク
アドセンス
アドセンス

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク
アドセンス