茨城県大洗町、海に面しまさに磯の前の高台にある「大洗磯前神社」。国造りを行うために岩礁に降り立ったと言われる大己貴命(おおなむちのみこと=大国主命)が少彦名命(すくなびこなのみこと)を祭っています。ちなみに読み方は「いそさき」です。
私はずっと「いそまえ」だと思ってました。。。。
少しばかり急な階段を上って振り返ると、海が綺麗に見えます。海の鳥居「神磯鳥居」はそこにあります。
堂々として厳かな感じの神社です。お正月からだいぶ経ち、夕方ということもあって参拝客もまばらで静かです。
拝殿の真横には、厳かな感じとは打って変わって大きな大きな「ガルパン」登場。何かと思いましたが、よく考えたらガールズ&パンツァーの舞台の地ですもんね。大洗女子学園万歳!
強風の中、打ち付ける白波と流れる雲が青空にとってもお似合い。神様が降り立ったとされる磯にある鳥居で「神磯鳥居」
波打ち際は砂浜ではなく、石がコロコロしている石浜なので、波が引く時の石が触れ合う音にも風情を感じます。(下動画)
東向きの磯なので夕日は拝めませんが、時季によっては月の出が楽しめます。日の出の時ほど人は多くありませんが、満月の時は20人くらいのカメラマンが海から昇る月を狙っています。
日の出は事前に東の空が赤くなり、やがて昇るであろう付近が真っ赤になってポイントが予想できますが、月の出はひっそりと前触れもなく昇るので、カメラマン同士「どの辺りでしょうかね?」なんてアプリを使いながら横の人と相談したりしていました。
誰かが「あそこだ!」なんて声をあげると、皆いっせいに撮影タイムです。たまたま鳥居の下から撮影できるポイントにいたので撮影しましたが、他の人と譲り合いながら撮っていました。
月が高くなると同時に夜の帳が降りてきましたが、水面にはまるで神様が通っていくかのような月光の道ができていました。月の出瞬間も素敵でしたが、月光に照らされる鳥居と水面も素敵です。
水戸黄門、徳川光圀公が詠んだ「荒磯の岩に砕けて散る月を一つになしてかへる浪かな」(岩に砕けては粉々に散る月の影を、一つの月の影に戻して引いて行く大いなる波よ)の景色がまさに見られます。
満月の夜は、肉眼でも明るい夜の世界が楽しめますよね。
ちなみに月が無い夜は暗闇の中に波の音が響いています。
雲が多い夜でも風情ある写真が楽しめるので、この場所は大好きです。
明けてくると薄紅色の空と荒々しい波をお供にする鳥居が楽しめます。
日の出もやっぱり鳥居の下、雲が多くてもピーカンよりは面白い景色が見られると思います。
ここは常に観光客やカメラマンが訪れる場所です。日の出、月の出もそうですが、潮の干満や波の有無によって全然違う光景を目にすることができるので、何度訪れても違う顔が見られるスポットです。
※東側なので、当然夕陽は見られません
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