旧丹生小学校の桜|奈良県下市町の在りし日の木造校舎と春の記憶

桜に囲まれた旧丹生小学校の木造校舎と校庭

旧丹生小学校の桜

奈良県吉野郡下市町。

丹生川沿いの山あいに、かつて木造校舎の残る小学校がありました。

旧丹生小学校。
読み方は「にうしょうがっこう」です。

今では木造校舎は解体され、当時と同じ風景を見ることはできません。

在りし日、春になると校舎の前に桜が咲き、古い木造校舎と重なるその姿は、どこか懐かしく、そして少し切ない景色でした。

ここでは、奈良県下市町にかつて残っていた旧丹生小学校の木造校舎と、そこで見た桜の記憶を紹介します。

旧丹生小学校の桜 基本情報

項目
内容
名称
旧丹生小学校の桜
桜の種類
ソメイヨシノ、ヤマザクラなど
推定樹齢
オススメ度(5段階)
一言
木造校舎と校庭の桜が織りなしていた、山里の懐かしい学校風景。
例年の見頃
4月上旬~4月中旬
撮影日
2010年4月上旬
所在地
奈良県吉野郡下市町西山
アクセス
京奈和道
・五條ICから約40分
駐車場/トイレ
駐車場・トイレ
その他木造校舎は2021年5月に解体。
 ※公的資料に出る「下市町谷にある旧丹生小学校」と、桜と木造校舎が撮影されていた西山付近の旧校舎は別のため混同に注意
参考URL
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木造校舎と桜がつくる、懐かしい春の風景

旧丹生小学校の木造校舎脇に咲く満開の桜

学校と桜という組み合わせは、日本ではそれほど珍しくありません。

卒業式、入学式、校庭、ランドセル。

桜は学校の記憶と深く結びついています。

けれど、木造校舎と桜となると、話は少し変わります。

ガラス窓の並ぶ古い校舎。

長い年月を受け止めた木の壁。

その前に咲く桜。

旧丹生小学校の桜には、ただきれいなだけではない、時間そのものを写し込むような魅力がありました。

ここは、1988年に放送されたNHK連続テレビ小説『純ちゃんの応援歌』の撮影にも使用されていたそうです。

華やかな桜名所ではありません。

それでも、春の山里に木造校舎が残り、その前に桜が咲いている。

その静かな組み合わせだけで、十分に心に残る風景でした。

旧丹生小学校の木造校舎を前景の桜越しに望む春の風景

思い出:通り過ぎた春の木造校舎

私が初めてこの木造校舎を見たのは、この写真を撮った時ではありません。

実はそれよりかなり前にこの道を通ったことがありました。

車を運転していると、山あいの道の横に、古い木造校舎がふと目に入りました。

「あ、いいな」

たぶん、そのくらいの感覚だったと思います。

けれど、その時はすでに帰路を急いでいたことと後ろから車も来ていて、急に車を停めることもできず、そのまま通り過ぎてしまいました。

家に帰ってから、なぜかあの木造校舎のことが少し気になりました。

寄っておけばよかったな。

そう思った記憶があります。

とはいえ、その後の日々の中で、その小さな後悔も少しずつ薄れていきました。



それから何年も経った後、再び奈良を訪れる機会がありました。

その時、ふと、あの木造校舎のことを思い出しました。

ただ、場所はもうよく覚えていません。

奈良の山あいの道沿いにあった古い木造の小学校。

覚えているのは、そのくらいです。

それでもネットでいろいろ検索していくうちに、ようやくそれが「旧丹生小学校」だったことがわかりました。

そして、改めて訪れた時に撮ったのが、この記事に載せている写真です。

前に通り過ぎてしまった木造校舎。

春の桜が咲いていました。

あの時寄らなかった場所に、ようやく立つことができた。

そんな気持ちもあって、この旧丹生小学校の風景は、今でもよく覚えています。

今はもう木造校舎はなくなってしまいましたが、あの時通り過ぎてしまった景色を、何年か後にもう一度探して訪れておいて良かったなと思います。

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