芹ヶ沢桜 福島県三春町、磐越道から見える丘に咲く紅枝垂れの一本桜

菜の花越しに見上げる福島県三春町の芹ヶ沢桜 桜浪漫

芹ヶ沢の桜とは

福島県三春町には、日本三大桜のひとつである三春滝桜をはじめ、多くの名桜が点在しています。

芹ヶ沢桜は、私有地内の高台に静かに佇む樹齢約300年といわれる紅枝垂れの一本桜です。磐越自動車道からその姿を見ることができることでも知られ、春になると優雅な枝に花を広げます。

三春町周辺には美しい紅枝垂れ桜が数多く点在しており、芹ヶ沢桜もそのひとつです。

芹ヶ沢の桜基本情報

項目
内容
名称
芹ヶ沢桜(せりがさわざくら)
桜の種類
エドヒガン系ベニシダレ
推定樹齢
300年
オススメ度(5段階)
★★★
一言
丘の上に咲き磐越自動車をそっと見守る枝垂れ桜
例年の見頃
4月上旬~中旬
撮影日
2015年4月18日(直近の撮影日)
所在地
福島県田村郡三春町芹ケ沢横台道28
アクセス
・磐越自動車道
船引三春ICから5km  約5分
郡山東ICから約10km 約10分
駐車場/トイレ
駐車場無・トイレ無
その他
芹ヶ沢桜は個人所有の桜です。見学の際は私有地へ立ち入らず、周囲の方への配慮をお願いいたします。
※撮影写真には、過去所有者のご厚意で私有地内で撮影した写真が含まれます
参考URL
 Find!三春
菜の花越しに見上げる福島県三春町の芹ヶ沢桜

満開の菜の花に青空、PLフィルターでとても映える景色が広がった。

福島県三春町の丘の上に咲く芹ヶ沢桜と菜の花

高台の丘から飛び立ちそうな姿は繊細さを残した勇壮な姿でもあった。

丘の斜面から見上げた福島県三春町の芹ヶ沢桜

足元から撮影した際には、空に広がる枝ぶりが素敵でした。

民家の裏手に優しい顔をした犬とともに咲く福島県三春町の芹ヶ沢桜

春ののどかな日、ワンちゃんも優しい表情を見せてくれた。

わしの桜じゃ

丘の上に咲く紅枝垂れ桜。
青空の下、菜の花に囲まれたその姿は遠くからでもよく目立った。

カメラを手に、その桜へゆっくりと近づく。
斜面から見上げる菜の花越しの桜は、青空によく映えていた。
枝いっぱいに咲いた淡い花が風に揺れ、流れるように垂れ下がっている。

しばらく夢中でシャッターを切っていると、一人のおじいさんが横に立っていた。

「こんにちは。綺麗な桜ですよね。」

私が話しかけると、おじいさんは穏やかな表情を向け、少し桜を見上げながら言った。

「これはわしの桜じゃ」

私は思わず聞き返した。
「えっ、この桜の持ち主の方なんですか?」

おじいさんは静かにうなずいた。
まるで庭先の普通の植木でも紹介するような口調だった。
目の前にあるのは、何百年もの時を生きてきた満開の一本桜。
その言葉の重みと軽さの不思議な組み合わせに、思わずこちらも笑顔になる。

しばらく桜の話をした後、
「おじいさん、せっかくだから桜と一緒に記念写真を撮りませんか?」
と声をかけた。

おじいさんは少し照れたように笑いながら応じてくれた。
私は何枚か、おじいさんと芹ヶ沢桜の写真を撮影した。

すると今度は、おじいさんの方から声をかけてくれた。
「せっかくだから、上まで行って撮るかい?」

ご厚意で私有地内へ入らせていただけることになった。

「好きなように撮ればいい」
そう言って、おじいさんは家の中へ戻っていった。

私は、その言葉に甘え、私は何枚もシャッターを切った。
それまで斜面の下から見上げていた桜を、今度は畑越しに近くから眺める。
同じ桜なのに、まるで違う表情を見せてくれているようだった。

撮影を終え、帰る前に玄関先で改めてお礼を伝える。
おじいさんは優しい笑顔を向けてくれた。

帰宅後、撮影した写真の中からお気に入りの一枚を選び、お礼の気持ちを添えて送った。

それから長い年月が過ぎた。
写真を見返すたびに思い出す。

青空のこと。

菜の花のこと。

満開の桜のこと。

そして、
「わしの桜じゃ」
と誇らしそうに笑った、あの日のおじいさんのことを。

三春滝桜 福島県三春町に咲く、流れる美を誇る日本三大桜の一本桜
福島県三春町の滝桜は樹齢1000年を超える国指定天然記念物。枝垂れた薄紅色の花が滝のように流れ落ちる姿から名づけられ、日本三大桜の一つとして多くの人を魅了しています。